新潟県長岡市『寺泊水族博物館』に行ってみた
去る2019年8月4日、
機会がありましたので、
新潟県長岡市『寺泊水族博物館』
に行ってみました。
水族館といえば、以前『マリンピア日本海』に行ったことを思い出します。
よって、簡単な比較をしながら、
私の感想や考えを述べてみます。
1 建物の大きさから分かるように、
『マリンピア日本海』と比べるとコヂンマリ。
建物自体の年季も違うのか内装も古い感じです。
ただ、昔行った日本にある幾つかの水族館は似たような感じでしたので、
私の感覚ではこれが普通の水族館です。
2 テッポウウオの餌取りショーなどがある。
おそらくですが、
日本や世界にあるそれぞれの水族館は、
特徴のあるショーを用意していると思います。
動物達が実際に活動する様子を実際に見てもらい、
知識を得て頂くと共に、
さらに多くの方に足を運んでもらう切っ掛けにする。
それと同時に、
その過程で水族館の利用料を頂き、
動物達の生活の維持に役立てる。
図らずも、現代の経済社会の一つの姿を、端的に表していますね…。
3 ペンギンのスペースが特徴的。
変な表現ですが、
『マリンピア日本海』と比較した時、
同じ動物であるペンギンのスペースの違いを考えると、
『寺泊水族博物館』をより小さく感じることになると考えます。
『マリンピア日本海』には庭がありましたが、
『寺泊水族博物館』には見当たりません。
(だからといって、何が悪いという訳ではありません)
建物の大きさ自体が違うため、当たり前と言えば当たり前ですし、
飼育員の方もペンギンに餌を与えながら体調などを記録し、
一生懸命に世話をしているのを理解しているのですが、
何とも言えない気持ちになってしまいます…。
4 捨てられたペットを飼育していることを宣言している。
おそらく『寺泊水族博物館』の特徴として、
『マリンピア日本海』と比較した場合に、
「完全に差別化されているな…」
と感じる大きな違いがあるとすれば、この点でしょう。
本来の生息地域から遠く離れた日本に、
存在するはずがない「ケヅメリクガメ」。
人間の都合で連れて来られた上に、
人間の都合で放置されたり、捨てられたりされる。
道理から考えてもオカシイです。
以前に、私が住む
その時にも感じましたが、
自分の都合しか考えない人たちに、
生き物を飼う資格があるとは到底思えません。
「最後まで責任が持てないなら、最初から飼うな」
そう主張する人がいますが、
それは正しい真実の言葉だと私も思います。
人間のエゴに対するメッセージを、
しっかりと出していることは素晴らしい点だと考えます。
以上、
簡単に同じ新潟県内の水族館を比較対象として、
『寺泊水族博物館』を見てきました。
餌を与えるだけでなく、
動物達の体調もしっかりと管理しつつ、
不幸な動物達が増えないようにメッセージも出す。
生物を取り扱う難しい施設は、
その維持・管理も大変です。
私も博物館学芸員の資格は持っていますが、
静物を扱う場合と動物を扱う場合は、
全く違うことを改めて感じました。
そして、これからも様々なことを勉強したいと改めて考えた次第です。
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